【保育士】保育の心理学 ④家庭支援

ポルトマン

アドルフ・ポルトマン

生理的早産

人間は生理的に未発達な状態で生まれてくる

離巣性 本来の高等哺乳類はこっち

就巣性 ネズミとか

二次的就巣性の人間 感覚は発達して生まれるが運動は未熟

本来21ヶ月で生まれるべき

この未熟な時期に保護者より技能知識を学び愛着関係

 

人間はどこまで動物か――新しい人間像のために (岩波新書)

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動物の形態―動物の外観の意味について

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生物学から人間学へ―ポルトマンの思想と回想

生物学から人間学へ―ポルトマンの思想と回想

 

 

■ボウルビィ

ジョン・ボウルビィ

アタッチメント 愛着理論

愛着の発達段階4

第一段階(〜12週) 人物を特定せず無差別に興味を持つ

第二段階(〜6ヶ月) 特定の人物、特に母親に関心を示す

第三段階(〜2歳) 真のアタッチメント形成 人見知り 警戒 不安。特定の人物(特に母親)に愛着が深まり安全基地とし、一定の範囲で探索行動し不安があれば戻ってくる

第四段階(2歳〜)  移行期 目標修正的協調性

母がいなくても大丈夫。不安が高まればタオルとかを抱きしめたりする(移行対象)。

非行少年の研究

内的ワーキングモデル 特定の人物との関わりから世界への解釈、行動パターンが規定されていく

母性剥奪(マターナル・デブリベーション) 母性的な愛着形成の阻害

施設病(ホスピタリズム) 以前は条件の悪い施設暮らしが愛着形成阻害し発達に影響しホスピタリズムと言ったが、家庭で育てられても育児放棄や虐待で結果として同様の障害がみられる

 

ボウルビィ母と子のアタッチメント心の安全基地

ボウルビィ母と子のアタッチメント心の安全基地

  • 作者: ジョンボウルビィ,John Bowlby,二木武
  • 出版社/メーカー: 医歯薬出版
  • 発売日: 1993/05/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ボウルビイ 母子関係入門

ボウルビイ 母子関係入門

 

 

 

 

愛着は一番興味があった。犯罪する人とか困難抱える人の話、好きだけど最近の流行で愛着障害と言われるから。でも今日気づいた。そんなに大事なものを与えなきゃいけない、運動だけでなく、ここまでも人は未熟に生まれてくるのか…と。

 

 

■コンラート・ローレンツ

インプリンティング

 

■ハーロウ

アカゲザルの実験

金網と毛布 ミルクに関係なく毛布を選ぶ

身体接触と愛着の関連

 

■エインズワース

ボウルビィの共同研究者

ストレンジ・シチュエーション法 アタッチメントの実験観察法 母親が戻った時

回避型 親が戻っても一人で遊ぶ 微笑反応や身体的接触に問題

安定型 親が戻ったらまた遊べる

アンビバレント型(葛藤型、抵抗型) 親が戻ったら親に敵意を見せる 膝の上に乗るけどドンッと乗る 甘えと怒りが混ざっている 甘えようとして受け入れてくれなかった過去訴えに鈍感、無視しがち

無秩序型(新、1986) 親が精神障害など不適切な反応

フレイバーグ 赤ちゃん部屋のおばけ 自分が無視された記憶 体験が蘇る

『ピアジェ幼児心理学入門』 大伴茂

ピアジェの発達理論を

第一、二章 知能

(ここで有名な感覚運動期、前操作期…などが出てくる)

第三章 模倣

第四章 遊び

第五章 概念的知能

第六章 思考

第七章 世界観

第八章 道徳

第九章 数

第十章 量

で解説し、第十一章でピアジェの臨床法を説明している昭和35年の本 同文書院 新宿区若葉1-19-5

 

 

■第一章 知能

ピアジェは知能を適応だとしている

適応 自分が環境へ活動、環境が自分へ活動することの均衡

活動

同化assimilation 自分が環境へ

調節accommodation 環境が自分へ

均衡equilibrium

適応

 

■第二章 知能の発達

知能の発達段階を操作システムの発達の見地から4つに分けた

感覚運動期 0ー2歳

前操作期 2-7歳

具体的操作期 7ー11歳

形式的操作期 11、12ー14、15歳

元ネタ『児童の知能起源』1936

知能の誕生

知能の誕生

 

これすか?

 

感覚運動期をさらに6つの段階に分けた

反射の使用 0-1月

第一次獲得的適応と基本的循環反応 2ー4月

第二次循環反応と自己に興味ある光景を保存しようとする手続き 5ー7月

第二次シェマの整合と新状態への適応 8-10月

第三次循環反応と積極的実験を通しての新手段の発見 11-15月

精神的結合による新手段の工夫16月-2歳

元ネタ『論理学と心理学』1953

論理学と心理学 (1966年)

論理学と心理学 (1966年)

 

 

『児童の精神発達』1940

遊びと発達の心理学 (精神医学選書)

遊びと発達の心理学 (精神医学選書)

 

これすか?

『児童の精神発達』では、有名な4つの発達過程ではなく、6段階としています。1936年から1940年にかけての変化でしょうか。でも1936の方が出回っていますね。

1.反射

2.最初の運動的習慣

3.感覚運動的(1歳半〜2歳)

4.直感的知能、おとなに服従する(2歳〜7歳)

5.具体的知能操作、論理の始まり(7〜11、12歳)

6.抽象的知能操作←形式的操作期よりよっぽどいいと思うネーミング

 

 

 

感想は、うーん 1段階が長すぎ?

3歳と5歳が同じ段階とはとても思えないし

エリート教育学ではどんな感じで分けてるんだろ

 

あとは浅くて流し読みでした

やっぱヴィゴツキー読みたいな

古いと原著はとても読む気になれず…

【保育士】保育の心理学 ②発達 ピアジェ

ピアジェ

ジャン・ピアジェ

スイス人 フランス語圏

1896-1980

数唱 1、2、3…と数を一つずつ数えること。数の保存概念を獲得するまでの過程として必要な能力

数の保存概念の3段階 見本のおはじきと同じように並べられないー並べられるが、密度を変えると数も変わったと思う(4、5歳)ーおはじきの列に変化が起きても同じだとわかり保存概念が成立する

シェマ 行動の枠組み 数の概念の発達に大きく関与

計数に必要な5つの原理

1対1対応

安定した順序

基数性 物の数を数えた時に最後の数がその集合の数を

・感覚運動期 0〜1歳半ないし2歳(x3歳)

対象の永続性の理解は8ヶ月、その後の研究では5ヶ月半以降

・前操作期(2〜7歳)

言葉を用いて世界を捉える

自己中心性(中心化)、3つの山課題、アニミズム

象徴的思考期(前概念的思考期) 2〜4歳 イメージが生じる 言語によって象徴できる 抽象化や一般化は困難

直感的思考期 4〜7歳 推理や判断は知覚的直感に依存している。量や重さは見かけの大きさに左右される

・具体的操作期(7〜12歳)

重さの保存 数、重さ、体積などの保存が獲得される時期

群生体 論理的操作の体系

論理的思考

・形式的操作期(12歳〜)

抽象的な問題解決

形式論理的な思考が可能となり知能発達は完成の段階

 

ピアジェ入門 (国土社の教育選書)

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遊びと発達の心理学 (精神医学選書)

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現代思想 1978年4月号 特集=ピアジェ 現代心理学入門

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半分の脳―少年ニコの認知発達とピアジェ理論

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ピアジェ 人と思想 (波多野完治全集)

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教育の未来

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新しい児童心理学 (文庫クセジュ 461)

 



 

 

ピアジェからヴィゴツキー

38歳没 白ロシア 父銀行員、母教師 家庭教育で育つ

文化的環境、人間関係を考慮

ピアジェは個人内の発達に注目

ヴィゴツキーは発達は社会的な認知過程を内部化する過程

再近接領域…ちょっと手助けすればできるゾーン

 

「発達の最近接領域」の理論―教授・学習過程における子どもの発達

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思考と言語  新訳版

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遊ぶヴィゴツキー: 生成の心理学へ

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子どもの心はつくられる―ヴィゴツキーの心理学講義

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子どもは遊べなくなったのか―「気になる子ども」とヴィゴツキー=スピノザ遊び理論

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エリクソン

発達課題

 

 

【保育士】子ども家庭福祉 ①

日本

■四箇院

聖徳太子 573 仏教

薬院 療病院 悲田院(孤児 病者 老人) 敬田院

■恤救規則

1874 明治政府 福祉の法律

障害者 重傷者 高齢者 13歳以下の孤児

米給付

■救護法

1929 恤救規則廃止

公的扶助

■母子保護法

1937 第一次世界大戦 夫を亡くした妻と子

 

■岡山孤児院

1887 石井十次

無制限主義 小舎制 自立

【保育士】保育の心理学 ⑧

⑧子どもの理解と援助

保育所保育指針

■発達段階に応じた援助

乳時期…愛着

幼児期…社会性

児童期…主体性

発達期待を持つ保護者

ヴィゴツキー

子どもの発達理論として、先に社会があり、やがて個人の内部へ向かう

ヒントをもらったり真似しながら問題に取り組むが、次第に自分で解決する

発達の最近接領域 他からの援助があれば解決できる領域 主体性うぃ尊重しここに働きかけることが教育

現在の認知発達の考え方で優勢

【保育士】保育の心理学 ②発達 言葉の発達 道徳性の発達 生涯発達

■言葉の発達

新生児期 相互同期性(話しかけに合わせた動きを見せる)

2〜3ヶ月 クーイング あーうー 母音中心 何らかの感情を伝えようという意図あり

5〜6ヶ月 喃語 バブバブ

基準喃語 子音+母音

反復的喃語

10ヶ月 ちょうだい に渡してくれる

1歳 指さし 初語 ワンワン、マンマ

1歳6ヶ月 二語文 ママ来た 名詞から

2歳6ヶ月 三〜四語文 名詞と動詞を組み合わせる 語彙数100

3歳〜4歳 言葉の獲得のピーク

5歳 語彙数2000 プレリテラシー 音韻意識 絵本 拾い読み しりとり

 

 

-------道徳性の発達--------

■コールバーグ

ローレンス・コールバーグ

1927-1987 アメリカ ニューヨーク出身 シカゴ大学

段階説

男の倫理批判あり

■ギリガン

キャロル・ギリガン

女の道徳性は他者との関係性の中での道徳を重視する

ケア・ケアリング 他者への関心や配慮

1983 もう一つの声

 

もうひとつの声―男女の道徳観のちがいと女性のアイデンティティ

もうひとつの声―男女の道徳観のちがいと女性のアイデンティティ

 

 

■道徳
老子の道徳経から

 

-------生涯発達--------

■エントレインメント

引き込み現象 同調的な相互作用

生まれて間もない頃から 声かけに反応しあう母子(父子)

泣き声を聞いて母乳分泌 とかも書いてあるけど…うーん オキシトシンでしょ… ちなみに私は可愛いーって思った時も出る

ちなみに昨日は知人宅玄関先でめちゃぐずった時に揺すってたんだけど 知人が抱っこしてる時にもああ泣き出しそうって思いながら自然と揺すってたという 自分しかいないのに

同調 turbulent はそもそも風や嵐の言葉で entrainmentも気象の分野からきているようだ 蒸気が水滴などを運び去る現象

このような情緒的共生 の段階を経て自律的自己を獲得していく

シンクロニー現象 口開けとか舌出しとか

1974 ConderとSanderが報告 母の語りかけに子が手足を動かしている だけでなく 子の手足の動きに同調して語りかけている

著作は無さそう

【保育士】保育の心理学 ①発達

保育士試験始めた。受けるか分からないけど…。そしてまず保育士として働かないけど。

娘の育児に役立てたら。1年半は自宅で過ごすことになりそうなので、自分の育児に自信が持てたら&無為に過ごさないため。ページ開いたらまあまあ面白そうだったので。そして何より学校出なくても実習に行かなくても保育士になれるのに驚いたのでどんなものかと。

しかし内容が薄い。いや、知らないこと多いけど。でも、これを知ってあなたはどのような保育をしますか?とかいう口頭試問の方がやる気出るよ。やっぱ共通一次とかセンター試験のせいなのかな。

 

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■ゲゼル

アメリカ、ウィスコンシン州生まれ、育ち。自分の家庭は教育熱心だったがウィスコンシン州の周囲の環境は劣悪で教育に興味を持つ。高校教師から教授へ。知的障害の教育に興味を持つ。当時の定番の育児書を作る。発達研究のパイオニア

保育士試験:成熟優位説。人間の発達要因は遺伝か環境か論議のうち、遺伝(内的な成熟)よりの人。レディネス(心身の準備性、生まれ持った能力を使えるよう心身の準備が出来ていること、成熟と経験の両方が関係する)が大事。

双子研究で、生後46週から6週間階段練習をした子より、50週から2週間連続をした子の方が早く習得した。受入が可能な時期を待つ「待ちの教育」に影響を及ぼした。最終的には同じレベルに到達する。

 

乳幼児の発達と指導

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  • 作者: アーノルドゲゼル,ルイーズ・ベイツエイムズ,フランシス・L.イルグ,J.L.ローデル,Arnold Gesell,Louise Bates Ames,Frances L. Ilg,Janet Learned Rodell,岡宏子,大野澄子
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狼にそだてられた子

狼にそだてられた子

 
乳幼児の心理学―出生より5歳まで

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学童の心理学―5歳より10歳まで

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青年の心理学―10歳より16歳まで

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  • 作者: アーノルド・ルシアス・ゲゼル,新井清三郎,高木俊一郎,平井信義
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視行動の発達

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行動の胎生学

行動の胎生学

  • 作者: アーノルド・ルシアス・ゲゼル,新井清三郎
  • 出版社/メーカー: 日本小児医事出版社
  • 発売日: 1978/08
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環境説

 

 

 

■ワトソン

環境

白ねずみの実験

 

■ブロンフェンブレンナー

ユリー・ブロンフェンブレンナー

1917-2005 ソ連アメリ

生態学的システム ecological

人を取り巻く社会、環境が発達に影響。人は社会の中に生まれるから。

人を取り巻く環境だけでなく、クロノシステム(時間)もシステムの一つとした

マイクロシステム 自分、兄弟、親

メゾシステム 大学、サークル

エクソシステム 地域、行政、マスメディア、親の職場、兄弟の通う学校

マクロシステム 国、価値観、文化、法律

クロノシステム

1970 2つの世界の子供たち

1979 人間発達の生態学

 

二つの世界の子どもたち―アメリカとソ連のしつけと教育 (1971年)

二つの世界の子どもたち―アメリカとソ連のしつけと教育 (1971年)

 

 

人間発達の生態学(エコロジー)―発達心理学への挑戦

人間発達の生態学(エコロジー)―発達心理学への挑戦

 

 



 

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輻輳

■シュテルン

輻輳

遺伝と環境は独立

身長は遺伝が8割、栄養が2割

 

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■ジェンセン

1958-

アーサー・ロバート・ジェンセン

アメリ

相互作用、環境閾値

性質によって環境の閾値が異なる

身長はそうでもないけど、絶対音感は訓練も(環境)も重要

双子研究 7割は遺伝で決まる

ギブソンの視覚的断崖の実験

IQの遺伝と教育 (1978年)

IQの遺伝と教育 (1978年)

 

 

ギブソン

1904-1979

ジェームズ・ジェロームギブソン

アメリ

アフォーダンスギブソンによる造語

環境が動物に与える意味

テーブルに登っちゃいけないよ…テーブルの形状は子供に登るようアフォードしている。卓上に物がいっぱいあればアフォードしない。冒険心をくすぐるしかけで自主性主体性意欲を

認知心理学とは一線を画した直接知覚説

46歳 視覚ワールドの知覚

62歳 生態学的知覚システム

74歳 生態学的視覚論

死因 膵臓癌

伝記 エドワード・リード 伝記 ジェームズ・ギブソンー知覚理論の革命

 

視覚ワールドの知覚

視覚ワールドの知覚

 

 

 

生態学的知覚システム―感性をとらえなおす

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生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る

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伝記 ジェームズ・ギブソン―知覚理論の革命

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アフォーダンスの発見―ジェームズ・ギブソンとともに

アフォーダンスの発見―ジェームズ・ギブソンとともに

 

 

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■シャーレイ

運動発達の順序