【ICU異動日記1】

職場復帰に伴い部署移動した。

田舎の病院なので都会の野戦病院のようなえげつなさ、VIPな世界とは違うと思うが、誰かの参考になるかもしれないと記録してみようと思った。

 

新卒から病棟勤務し、育休を経てICUに異動となった。

復帰前の部署の方が気心も知れてるし育児しやすいと思ったが、新しい環境への興味もあり。

就職前から興味のあったICUを希望し、通った。

なお、看護長がかなりパワハラ気質のようで、何人も辞めたり、好きだったベテランさんも辞めたりで問題の部署であることは認識していた。

しかし残りの総合病院の看護師人生を考えたらどれくらいの部署を経験できるのかな、と思うと一番やりたかったことをやりたいと思ったし、何より病棟のあの忙しさとルーティン化した看護にもう嫌だと思い希望した。

 

かなりハードな病棟だったので、あれ以上大変なこともなかなかないだろうなと思っていたが、その予想は当たった。

 

ICU初日。ありがたいことに丸一日オリエンテーションと研修を当ててくれた。

怖いという評判の看護長も、多くの医師が集まるカンファレンスで堂々とやり合っていた。

私の知ってる今までの看護長とも違って、一番まともな師長だと感じた。ああ、上とやりあったりICUというシビアな世界ゆえの厳しさなのかなと思った。

今までの看護長は…1人目、情に訴える人。2人目、コミュ障の人、3人目、コネで解決する人。皆それぞれに優秀な部分のあった方だったが(看護長をやろうと思う時点で…)、今回の4人目となる師長は、看護師外の世界にも通じた人だなと思った。

しかしインシデントにかなりキツくあたってくるらしいのでインシデントは本当にやりたくない。

 

 

次の日も日勤。

PNS方式なのでペアにプラスでつけてくださった(今日だけ)。

この日を通じてやっと日勤の感じが掴めた。

異動なので即戦力にならなければいけないが、やはり新卒の頃の感覚とは違うなと感じた。

とはいえ看護技術についてなんとなくおさらいしてきたけどそこに載ってないものばかりが出てくるので(Aライン、CHDF、胸腔ドレーン、5点リード、優秀なベッドやモニター。病棟ではたまにしか出会わないCV、人工呼吸器。)勉強もろくにできてないし、ペアの看護師怖いなあと思っていたが、基本的にこれは知ってる?というノリできてくれるので安心した。だし、一番いけないのは知ってるフリでやらかすことだなと思った。それだけはしないようにしようと決めた。またそのペアも一人がベテラン、一人は来て数ヶ月というペアで、その方もベテランに聞きまくってたので(酸素を下げようと思ってもその前に)こういうノリでいいのかーと思った。

まあとにかく近年の異動が激しい部署なので、そういう意味ではその多勢の一人扱いで気楽かも知れないと思った。