【ICU異動日記15】向いていない人は去っていく

ICUに異動して良かったことの一つは、先輩が尊敬できること、変にいばってる人がいないこと(皆が謙虚、たまにキツイ人)。

新卒の時、病棟では、先輩達がこんなことも分かってないなんてと結構ショックを受けていて、新卒らしく多少理不尽な扱いを受けようとも心の中で小バカにしてたので精神を病むことは無かったという生意気な新卒だったのですが。今思っても、あんなことやこんなことで怒ったりあんな教え方をしてきたりあんな反応をとってきたプリセプター達にはリスペクトは無いです。おそらく彼女達がICUに来たら、心を入れ替えると思う。そしてかつての怖かった先輩の代表格がICUにいて、変わった変わったと言われている。今は優しい。怖さの片鱗はあるけど。

そしてベテランの方達に近づける気がしない…。

ちょっと勉強してみても、なかなか臨床に生きないというか。

心不全も入るICUなんですが、あの治療薬の選択と速度が全く理解できないんですよね。フロセミドだけになってたら軽いのか?くらいで。内服薬の全貌がカルテや手元で分からないシステムゆえ←、内服までの理解は余計分からず。それで勉強してみるけど、まあカルテが少しずつ読めるようになってきたような、第一の目標は注射薬の扱い(混濁とか冷中とか特別な何かとか投与量と継続か中止かいつ中止かとか確認とか…)でヘマしない、だったけど副作用を総合的に見られているか?とか中止後の確認事項とか。かといったら慣れない薬がまた出てきたり。もちろん毎日心不全ばっかりじゃないし。一体どういう能力がICU看護師の能力なんだろうとか、あの人とあの人ができるということは分かってきたので、是非ペアの時にその視点を盗もうとしておりますが。

その割に新卒の子に何となくマウントとられがちで、こないだなんか看護情報提供書のことでマウントとられたなと…用意してあった書式が差し替えられてたからその病院のその病棟に変更になったからか、って思って◯◯病院だからか、ってコメントしたら、私が◯◯病院を馬鹿にしたように受け取られたようでそんなコメント返しが来て、えー違うわーと思った。病棟看護師は何枚の情報提供書かいてきているのか(それによる労働時間やら切磋琢磨やら)、奥深い世界があるか、知らないやつめ!!

 

田舎の病院だからか、病院全体の入院患者数もICU患者数も、結構ムラがあります。これが都会なら、これ以上の救急は断って常に満床維持みたいな感じなんでしょうか。田舎ゆえ、救急は断らない(断ったらいくところがないのが分かっているので)、高齢化のピークも過ぎ?人口減少で地域の病床数も削減期に入っています。そんな過渡期で、ICUの勤務看護師数は確保されているので、こないだはまさかの看護師数>患者数‼︎ 夜勤で眠くなることなんて今まで無かったですが、もう22時くらいから眠くて、後は患者さんがちょうど精神的な手厚い看護を欲していたのでそこからは1:1で付き合いましたが。それこそ環境整備とかカルテ類とか完璧に仕事こなせって感じですが。ああいう時にすごい先輩が一緒に勤務してたらレクチャーしてもらいたい…が、結局自分で勉強したことじゃないと身につかないような気も。

それにしても不眠時薬、不穏時薬の使い方が全く違う‼︎ええそこでハロペリドール⁉︎って感じで…。あの感覚は何度も経験しないと分からないだろうな…。

そんな感じで毎日何度も血圧上がったりして生きてますが、こないだ終末期に差し掛かった患者さんの重要な時期に当たった時の記録や相談内容がその後の勤務にも引き継がれていて最後大きなトラブルなく亡くなっていて、ホッとしたというか終末期の視点はどこの看護でも同じなのかなと思えた出来事で、励みになった。