【ICU異動日記16】夜勤と日勤

夜勤が続いていたので、久々の日勤はこたえた…

夜勤も夜勤で大変だけど、比較的じっくり疾患と向き合い考える時間があると思う。

たまに医療ケア度も高くない、せん妄もない、目を離せる方が多いとびっくりするくらいカルテ見てる…そして気づきもあるけど眠くなる。(しかしこないだは術後挿管のままの方が次勤務で実は痰が多くて苦戦してBFもしたということで、痰をもっと引こうとすべきだったのか?聴診やらのアセスメントは間違っていたのか?と後で落ち込んだ。)

そして不安定な方、緊急入室で重たい方が来たらいかに出来ないことわからないことが多くて落ち込む…。

 

久しぶりの日勤は、イベントが次々とあるし、やはり違う忙しさだなと思って疲れました。それだけメモしたくなる学びも多く…幸い次の日は休みだったので振り返られました。よく5日勤で学ぶべきことが沢山あっても振り返れずに進んでしまうので、日勤はこれくらいのペースがいいです…が、来週からはしばらくまた連続日勤の予定…。

その中で動脈ラインの介助という、よくあるようで当たらないイベントが発生。理解も準備もでき経験も1回して分かっていたつもりが、テープの固定でカチッとはめる器具がはまらず抜けかける。゚(゚´Д`゚)゚。しかもアホでテープを剥がしてしまってたものだからぐちゃぐちゃになりかけ、医者も名札をチラチラ見て先輩かわってとか言うわけで(当たり前)。カチッとはめる段が3個あるけどはまらなくて、前回問題なくハマったあの感触を信じて無理にはめようとしてしまったわけ。でも向きが間違ってたのかもしれない…ってことは理解はできてなかったんだなあと落ち込み。一番ショックなのはやはり医者に信用できない奴扱いされたことで(当たり前)、落ち込んでたので甘えられる同僚に落ち込んだーとぼやきましたがなかなかモヤモヤが晴れず、ここに書いてみました。

他人の落ち込みは、そんなことでクヨクヨするなよー、気にしてパフォーマンスが落ちたり態度に出る方が損だよー的な思いが働くのですが、自分となるとなかなか。

もう一つその日のモヤモヤというか気持ち悪いなと思ったのは、病棟の患者さんを術前にICUに来て処置して病棟に戻って病棟から手術出しするという謎のスケジュールが組まれ。私はその処置の介助を頼まれ、経験0ではないけど記憶の片隅にあるというレベルで緊張していて、医者も待ってたしすぐ処置に入ると思ったら手術後の申し送りも今していいですかと言われ。ペアも休憩中だしお願いできず、病棟的に12時と14時で今(12時)の方がいい理由も分からなかったし家族の引き継ぎとかどうするんとか思ったし手術出しの後でもいいですかって言ったら、なんかキレ気味に、できるって聞いてたんですけど。と持ってきた点滴とか出してきて。ええ、医者もいい人だったし研修医連れてたから先にエコーだけするっぽいかなと思ったのでまだ時間とれるか、と医者に確認して大丈夫ということだったので申し送りをもらい。そしたらさっきの高圧的な態度は何だったのか、無理言ってすみませんとか言い出し。これDV気質だわーと敏感に察知(男だったし)。

介助は滞りなく終わったが、そのままICUから手術出しすることになり(そりゃその方がいい)、手術室持参分の点滴やら追加の申し送りを手術出し45分前に持ってこられたが、その中に術前採血のスピッツが。゚(゚´Д`゚)゚。これいつのオーダーなん!?普通朝とるやつじゃん、私達15分後に転棟する人を受け持っているし、食事介助一人残ってるんですけど…と思って予定の仕事投げ出して採血したら血管も硬いし血液ドロドロでなかなか全量とれず、焦る。さっき別の人の血液培養2セットは末梢静脈から難なくとれて自信を取り戻したのに。゚(゚´Д`゚)゚。リーダーにヘルプを出しなんとか回していった。

一息ついたら、緊急入院をふられ。そして動脈ラインの介助の話につながる。

とはいえ、隣には心臓外科系のわたしには絶対手に負えない病態と処置をしている患者さんがおり。そういう方を見ている緊張は無い勤務でしたが。

この日を振り返ると、大体に私の評価軸が「医者にどう評価されるか」で出来ていることに気づかされ、自分しょうもな、と思います。この「医者」の所に「患者」が入る人ってどれくらいいるんだろう?患者さんって通り過ぎるからさ。医者はずっといるし(異動はあるけど)。看護師からは一つや二つの出来事で評価されるわけではないし日々の状況によっても変わるから気にならない。