【ICU異動日記36】自分の価値は自分で決める

仔細あり短期入院をしました。

入院は私の原点…人生観としても、看護師としても。当たり前か。

色々学び直しました。

・患者の方を向いてくれている看護師は分かる

→自分はICUで医師、同僚看護師(リーダー等)、看護長の方ばかり向いていた。それを続けると苦しくなる。患者のためにという思いでいると、やりがいが出てくる。他者に追随しないで済む。ただICUは患者と通じ合えない状況も多いから、忘れてしまいやすいのかもしれない。患者の方を向けている看護師は、天職だと思う。(そんな看護師は2割くらいかな…。)

・チーム、環境の整った仕事は尊い

→諸々あり入院医療を見ていて、1、2部署しか経験してない看護師、その部署での学びをおろそかにしている看護師は分かる。そして多様な部署からの集まりで、その部署が構成され、スタッフ、チーム、リーダーとしての動きがとれていることが望ましい…が実際は…。特に救急外来の経験者(ICUも近いものがあるが、臨機応変さには欠けると思う)が医療に行き渡ってほしいと思った。そしてその看護師が過去に経験してきた学びをその部署に還元しないのは怠慢だと思った。自分も、ICUでの管理を見ていて過去の部署(の専門性の出る看護分野において)はこんな杜撰なことはしない、という点が今まで目についてきたけどそれは声を出して行きたいし、自分が手本になろうと本当に思った。そして、チームが揃っているかつ環境ができていることの尊さ、その一員として仕事ができることの尊さを感じた。うちのICUでのメインどこは敗血症の緊急とかかな…よくあるから統制とれてるし、やることいっぱいあるので…。もちろん他の重症も対応できなきゃいけない。ただ、そういうのは普段の業務に余裕がある時の追加であってほしい…いっぱいいっぱいで来ると色々しんどい…ただキャパシティは広げないとね。でも異動したがりの上層部達(4人くらい)がいると我々ヒラに当たりが強くて嫌だ!

・連休を経て、生き返った

週休2日、有休消化は半分弱、時間外労働は申請月3時間未満(実働10時間〜記録上15時間)産育休明けゆえ委員会活動など負担は少ない、最高連休は5連休1回/年、という環境で私は労働者としては概ね満足している。同僚にろくでもない人間(騙すとか盗むとか人間関係操作してくるやつとか)がほぼいないことにも。しかしやはり連勤が続くと精神を軽く病む自覚はあった。しかしこの度2泊3日入院+2連休を経験して、本当にリフレッシュした。2連休は子守りで自分時間はなかったけど、それでもゆっくりできた。入院中は出血性ショックには数分なったけど、本を3冊読んだり精神の自由があった。ていうかね、軽めの入院って本当にリフレッシュするんです私…断捨離環境というか。そこで完全に自分を取り戻した。チームでの動きや評価?やミス/ノーミス/プラス評価?を気にすることなく、世界や事象を見ることができた。休み明けの自分は何も気にしない、開けて明るい自分でいられた。ずっとこうでありたい…。患者の方を向く自分でいられたら、なれるかな。別に患者じゃなくても、正義?とか、子供とか、一つの観念でもよさそうなものだけどね。それこそ宗教なのかもね。それとも孤独を覚悟するということなのだろうか。