【ICU日記5】新卒・病棟時代の生きにくさ

新卒から約10年、同じ急性期病棟で働いていました。

最近、当時のメンバーでの飲み会に参加しました。15人。

皆異動していて、たまに部署の都合で共に働く機会がある時には知らない顔より知った顔でやりやすいし、その話を聞いた時にワクワクしました。しかしメンバーを見て、一人一人に対してならいいのに、当時の記憶が蘇り、全然ワクワクしませんでした。

特にプリセプターの名前。

みな、看護師としてはすごく尊敬できる人達です。プリセプターは特に、看護師って感じの人でした。(看護師としては…って、いわゆる患者さんに寄り添うってやつとか、空気が読めるとか?)

プリセプターの彼女とは、今も他部署同士での関わりはあるのですが、うちの部署での評判はあまりよくなく…彼女の役割に対し期待値が高すぎるので。でも私は場に対して前向きな人間なので彼女の肩を持ってうまく立ち位振る舞ってます。それなのに彼女は満足げに終わってるのかなあ、と思った節があって、恩なんて売らなきゃ良かったなあなんて(誰も恩だと思ってないし)。

 

 

なぜ当時のメンバーを見て嫌な気持ちになったのか。

新卒だったからか?それもあるかもしれない。

 

 

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先日のICUで、あれ?Afだと思ってたけどフラッターになった?という人を見つけました。血圧は問題なく、治療が変わるわけではなく、夜間でもあり、アクションはとらなかったんですが、受け持ち看護師とやりとりはしました。RRは不整のままだからフラッターではない、という彼女の口ぶりに、それ以上メンツを潰さずやり取りすることができませんでした。年齢としては大ベテラン、いわゆる看護師としても優秀だと思ってたんですが。(追記あり)

 

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そこで気がついたのは、病棟には、彼女のような曖昧な理解のままでも仕事が十分にできるということでした。病棟時代、そういうやりとりは沢山あって、まだまだあった申し送りでの表現でも頭の中でため息をついていたのを思い出しました。特に私のプリセプターは本当にそんな感じで。

理解不十分でも、指摘を受け入れる余地がある方は病棟にもICUにもいます。でもそれ以上に、ICUでは曖昧なままの理解がそのうち露呈してついていけなくなるか、浮く。私が尊敬できなかった方々は、浮く。だから今の環境は、生きやすいんだなと再確認しました。

 

(理解不十分なままでも問題がない=理解を生かすところがない。それは専門外や看護・介護のことを知らなくても、その世界で長いから、と偉そうにできる医者の誕生にもつながりますね。)

 

だから私はあのメンバーを見て、嫌な気持ちになったんだなと思いました。

 

 

 

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追記3/18

「RR整だからAFLではない」というやりとりに納得がいかなかったという話を、後日別の先輩にした。お恥ずかしいことに、多くのAFLはRR整だということをこの時に知った。聞いて良かったし、えっAFLってRR間隔整なんですかって聞くべきだった。この相談した先輩に刺激伝導について講義してもらった。この人はあくまで市中病院内で働きながら、臨床を離れたがっている…なぜだ…